ドゥダメルのマーラー3番を聴いた

ドゥダメルアメリカで人気があるのはわかる気がした。 

アメリカのクラシック・ファンはヨーロッパのスタンダードが好みのような気がする。

それに対してヨーロッパは伝統を壊すことに興味を持つ。

今や伝統的なクラシックの演奏スタイルを好む人はアメリカの演奏を聴くといいかもしれない。

ドゥダメルの3番はコンサート指揮者として、伝統的な演奏スタイルを外してはいない。いや、かなり高いレベルでスタンダードなマーラーを再現している。 

これはアメリカの聴衆を惹きつける必須条件だ。

ただし、演奏の端々にあまり耳慣れない粋なアクセントをつける。

それがまた、多分、ロスアンジェルスの聴衆を魅了しているのだろう。

ヨーロッパの伝統を押さえつつ、フとしたところで気を引く仕草を垣間見せて人を魅了する。

こんなところがアメリカでドゥダメルが人気のある理由ではないか。