ワルキューレ第一幕中編

ニーベルングの指環ラインの黄金から造られた指環をめぐる神々族と小人族{ニーベルング族)と巨人族の三つ巴の争いの物語です。

ライン川の底に眠るラインの黄金が小人族のアルベリヒに奪われるところから、物語が動き出します。

それをワルハラ城の建設の代金に当てようと神々族のウォータンはアルベリヒの黄金を騙しとります。

その時アルベリヒは黄金から造った指環に、「この指環を手にする者は世界を支配する力をうるが、すべての愛から見放される、誰からも愛されない」という呪いをかける。

無事ウォータンは巨人族に黄金で代金を払うが指環まで奪われます。 

ここまでが第一夜の「ラインの黄金」。

さて、巨人族ファフナーはドラゴンに姿を変えて森の奥深くで指環を守っている。

再び世界を支配したい神々族の長ウォータンは人間の女に自分の子供を作らせて指環を奪還を目論む。

その英雄ジークフリートが生まれるまでのエピソードを描いているのが第二夜の「ワルキューレ」。

英雄ジークフリートは成長してファフナーから指環を奪う。その後で出会った、同じウォータンの娘ブリュンヒルデと結婚。つまり、2人は姉と弟、しかもブリュンヒルデジークフリートが無事に産まれるお膳立てをした人物でした。

ここまでが、第三夜の「ジークフリート」。

そして、最終日、第四夜の「神々の黄昏」。

いま指環はジークフリートの玉ブリュンヒルデの手にある。自分と同じく父のアルベリヒに指環なら奪還を託されたハーゲンの奸計にあってジークフリートは指環を、妻のブリュンヒルデと共に奪われる。ジークフリートはその時殺される。

しかし、ハーゲンの奸計に気づいたブリュンヒルデがハーゲンから指環を奪い返し、ライン川に戻し、自らも夫ジークフリートの遺体を焼く炎の中に身を投じる。

その炎がひときわ大きくなり、ワルハラ城を焼き落とす。

まずは全部で四つのオペラから成る「ニーベルングの指環」の全体の流れでした。

ということで、これから「ワルキューレ」の話ですが、長くなったので、次回に続きます。